歯並びがガタガタです。長い期間のかかる矯正治療ではなく審美セラミック治療でも対応できるのでしょうか?
理想から言いますと歯列矯正を選択されるべきだと思います。
矯正は、基本的に歯を削ったり神経の処置をせず歯を移動させて歯ならびを正常の位置に導いていく方法で、歯自体には一番負担のかからない治療法です。
多少の期間はかかりますが、最終的には本当にきれいな歯列に改善することができます。
何よりも素晴らしいのは、自分の歯でいられるということです。
しかし矯正もいいことばかりではありません。
期間が長いこと、個人差はありますが若干の痛みをともなうこと、器具が見えて格好悪いことなど、主に精神面でのマイナスの要素があります。
そこで“歯の色と歯ならびを短期間に”という条件に合う方法として紹介するのが
「オールセラミックススクラウン法」です。
これは歯の全面にセラミックスのクラウンをかぶせ、しっかり固定する方法でどんな色や形も自由自在に表現することができます。
審美的には現在もっとも進んでいる治療法のひとつといえるでしょう。
もちろん歯と同等の強度ですから、機能的にも天然歯にひけをとりません。
患者様の顔の輸郭や雰囲気、肌の色、よく付ける口紅の色などをトータルに把握しておき、
ご希望も含めて一番合った歯の形、色、歯列をつくります。これが審美セラミックならではの特徴です。
いずれにしても、医師に相談してみてください。
歯の状態や治療回数、費用などを総合的に検討して納得のいく方法をとられるといいと思います。
歯を白くする歯磨き粉は、本当に歯を白くしてくれるの?
歯みがき剤だけで歯を白くするのはむずかしいと思います。
歯を白くする歯みがき剤に入っている成分は「ハイドロキシアパタイト」と言い、
研磨剤で歯を削り、その表面についた傷を「ハイドロキシアパタイト」の結晶がうめて、きれいにする仕組みです。
歯が白くなることとはまったく無関係です。
ふつうの歯みがき剤より多少よい程度なので過大な期待は禁物です。
歯の裏についたタバコ・コーヒーなどの汚れは取れるの?
歯のクリーニングにより除去可能です。終わったあとは歯の表面がツルツルになります。
また歯垢も歯石もすっかり取れるので、歯の健康状態もよくなり、虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。
しかしクリーニングはあくまで汚れや色素を取り除くものですから、これで歯を白くすることはできません。
生まれつき持っている色に戻すというだけです。
ホワイトニングとの違いは何でしょうか?
簡単に言ってしまいますと2つの点で違いがあります。
1つ目として審美セラミック治療はごく少量でありますが、歯を削る必要があります。
ホワイトニングは薬剤などを用いて歯に化学変化を起こし白くしますので、歯を削る必要はありません。
2つ目として審美セラミック治療はあなたの好みの色を再現することが可能で、
時間が経過しましても治療時の色を保ち続けることができます。
ホワイトニングでは歯の質や治療回数などにより白さの度合いは個人個人異なってきます。
また時間の経過とともに白さが失われていきます。
このように治療法で一長一短がありますので、どの治療法の方がいいかは一概には言えません。
担当医と相談してからの選択をお勧めいたします。詳細はホワイトニングを参照下さい。
なるべく短期間で治療をお願いしたいのですが?
まずは、お口の中を拝見しないとお答えできません。
なるべく患者様のご希望にそえるよう努力いたしますが、適切な治療をするためには、どうしても治療が長期にわたる場合もございます。
治療の中断が一番、症状の悪化につながりますので、治療計画にご納得されてからの治療開始をお勧めいたします。
虫歯になりやすい人はいるのですか?
人それぞれの外見が異なるように、口の中の状態も個人差があります。
虫歯菌の数・だ液の質や量・歯の性質・食べ物の好みなど一人一人違うため、虫歯のなりやすさも違ってきます。
虫歯のなりやすさを判定してもらえる歯医者さんもあります。
自分はむし歯になりやすいのかを知っておくことは、虫歯を予防する上で重要なことですので、
機会があればぜひ診断してもらってください。
虫歯をセルフチェックできる方法はありますか?
虫歯のセルフチェックには、2つの方法があります。
1つ目は、歯の表面にできる虫歯をチェックする方法です。
これは、鏡を使って歯を見るだけで簡単にできます。ポイントは「歯の色」。健康な歯には透明感がありますが、すりガラスのように白く濁っていたら要注意!
これは「初期虫歯」といって、虫歯になりはじめている可能性があります。
初期虫歯が進んでいくと、白濁色→茶色または黒っぽい色に変化していきます。
2つ目は、歯と歯の間にできる虫歯をチェックする方法です。
これは、デンタルフロス(糸ようじ)を使います。虫歯になると、歯が削れてザラつきはじめるので、フロスがちぎれたりほつれたりするようであれば、むし歯の可能性大です!
矯正中食事や歯みがきは、今までと同じでよいのでしょうか。
矯正装置によっても多少の違いはありますが、普通の食事であれば問題はありません。
しかし、装置をつけているので、歯みがきには工夫がいります。
みがき方の指導をいたしますのでご安心下さい。
矯正は歯を抜かなければ、治療ができないのでしょうか?
歯とあごの大きさの不調和が著しい場合は、抜歯が必要となりますが
乳歯から永久歯にかわる頃や、あごの成長が旺盛な時期に治療を開始すれば、
歯を抜かずに治療する可能性も高くなります。
目立ちにくい矯正装置はありますか?
マルチブラケット装置は金属で作られていてギラッとすることに抵抗を感じる方も多いと思います。
日本では、金属の矯正装置を嫌がる方が多いので、前歯には白い装置を付けることが出来ます。
白い装置はセラミック製、強化プラスチック製、金属部分にメッキしてある装置などがあり
現在はたくさんの目立ちにくい装置が開発されています。
実際に装置を目で確認していただいた方が目立つ・目立ちにくいの判断ができると思いますので
当医院では事前に装置の模型をお見せしています。
目立ちにくい装置を選択した場合は、矯正料金が変わってくる場合があります。
事前に料金体系を確認するようにしてください。
白くて目立ちにくい装置でも抵抗を感じる方は、装置を隠すことができる裏側からの矯正治療をお勧めします。
矯正は痛みがありますか?
矯正治療は痛みを伴うことが通常です。痛みには、2種類あります。
1つ目は、歯が移動する際に炎症反応が起こり、歯が痛くなると考えられています。
具体的には上下の歯を当てると痛い、強く噛むと痛い、食いしばると痛いという感じが
2日~10日間程度続きますが、普通は3日ぐらいで痛みが消失します。
また、ワイヤーを交換し歯を動かす力が強くなると再び痛みを感じるようになります。
この痛みは矯正装置が進歩発展し、歯に加わる力が弱くなったため、従来の矯正治療と比較すると軽くなりました。
中には痛みを感じにくい人もいますし、非常に痛がる方もいます。
個人差が大きいので、3日~10日間程度と説明しています。
2つ目は、装置が唇や頬の内側の粘膜に当たり痛みを感じることがあります。
この場合は口内炎ができたり、粘膜に傷が付き出血したりすることもあります。
応急処置として装置が当たる部分にワックスという粘土のようなもので、装置を覆い
装置が粘膜に当たるのを防ぐ方法があります。
また装置を削ったり、ワイヤーにカバーをしたりすることで対応していきます。
虫歯や歯周病が発見された場合でも、矯正できますか?
矯正の前に歯の検査をします。
そこで虫歯や歯周病が発見された場合は、先に必要な治療をすませてから矯正治療を行ないます。
矯正治療は何歳までできるのですか?
歯や歯茎が健康であれば年齢は関係なく、何歳でも治療はできます。
しかし歯の本数が少ない、インプラントがある(矯正用インプラントを除く)、
歯周病であるなど年齢以外のことで、矯正治療ができない場合もあります。
矯正治療の通院頻度はどれぐらいですか?
一般的に固定式矯正装置を付けている時は、月に1回の間隔が多いです。
矯正装置を付けていない状態で、歯の生え変わりを待っているときは
3ヵ月~6ヵ月の間隔で、検診を受けます。
矯正治療が終わり、リテーナー(保定装置)を使用する保定期間では4カ月~6ヵ月の間隔です。
矯正治療の装置をつけている期間を教えてください。
矯正治療の期間は、開始年齢や歯並びの状態で大きく異なりますので、ここでお答えはできません。
初診相談で、大まかな治療期間についてお伝えいたしますが、
実際には検査をして治療計画を決定しないと、詳しくはお答えできないことが多いです。
矯正治療をしている人に聞いたりするのではなく、当医院に直接伺っていただき相談の上、確認を御願い致します。
初診相談は、料金がかかりますか?
矯正治療は基本的に健康保険が適用されません。
そのため、各歯科医院によって初診相談料は異なります。
初診料の目安はおおよそ2,000~5,000円ですが、歯科医院によっては無料のところもあります。
かならず事前に問い合わせをして、予約をとりましょう。
矯正治療の相談をしたいのですが、どうすればいいですか?
当医院に電話またはメールで連絡し、矯正治療相談の予約が取りたいという旨を伝えて下さい。
相談時間は1時間程度の時間が必要となります。
インプラントのお手入れはどのようにすればいいのでしょうか?
インプラントの寿命はお口のお手入れの仕方で決まります。
歯ブラシだけではなく、歯間ブラシも重要となります。
担当医や衛生士からお口のお手入れ方法の指導を受け、日頃の清掃に心がけてください。
定期検診を受け、担当医からチェックと指導をしてもらうことが大切です。
インプラントはどのくらいもつのでしょうか?
インプラント自体はチタン製なので永続的に機能します。
しかし、お手入れがしっかりしていないと通常の歯と同様に歯周病のような状態になり、
インプラントの周囲の歯がやせてきてぐらぐら動いてきてしまいます。
しっかりとしたメンテナンスをすることで10年経過後も90%以上の方々がインプラントを快適に利用しています。
インプラント治療の前にどんな治療が必要ですか?
虫歯や歯周病がある場合は、そちらの治療をしてからインプラント治療に入ります。
また、インプラントを埋め込む骨の厚さが足りない場合は、骨の再生治療、骨の移植をすることもあります。
インプラントの治療費はどのくらいするのでしょうか?
インプラントには保険の適用がありません。自費診療となります。
費用はインプラントの本数、取付ける人工の歯の種類、お口の中の状態により人それぞれ異なってきます。
まずは担当医とよく相談してからの判断となります。
インプラント手術のために入院する必要はありますか?
入院の必要はありません。手術当日に帰宅できます。
インプラント治療はどんな人でもできるのでしょうか?
事前検査の結果によっては、稀に治療に不適応な方もいらっしゃいます。具体的には下記のような方です。
また、インプラント治療不適応ですが、生活習慣の改善や治療による症状改善により
インプラント治療が可能となる場合があります。具体的には下記の方になります。
インプラント手術は痛いですか?
麻酔をしますので、手術中の痛みを抑えられます。
術後は腫れが生じることもありますが、通常は1日~2日で治まります。